品番 : MRV-00706
区分 : 中古
種類 : 発火式モデルガン
箱 : あり
説 : あり
付属品 : 写真に写っているものですべて
作動 : 正常・手動確認済み
所見 : 写真が現物です。銃本体には、目立つ傷など特に見受けられない。
全長 306mm 重量 945g 装弾数 6発
1971年公開の映画『Dirty Harry』(ダーティーハリー)は、銃器史における一つの転換点として広く認識されています。主人公ハリー・キャラハン警部(演:クリント・イーストウッド)が使用した「S&W M29」は、それまで一部の愛好家に限られていたハンティング用途のハイパワーな拳銃を、一躍象徴的な存在へと押し上げました。 同銃が使用する「.44マグナム弾」は、当時の市販拳銃弾として最大級の威力を誇り、その発射に耐え得る設計を備えたM29は、リボルバーの頂点に位置するモデルとして高く評価されています。映画公開後には需要が急増し、一時的な供給不足や価格高騰を招くなど、市場に顕著な影響を与えました。 作中で使用されたモデルは、続編『Magnum Force』(邦題『ダーティーハリー2』)にも引き継がれ、一般には「M29-2(ダッシュツー)」仕様が広く知られています。S&W社における「ダッシュ」は仕様変更ごとの世代管理を示すもので、「M29-2」は1957年のモデルナンバー制移行後に2度の改修が行われたモデルを指します。 しかし、実際に映画で使用された銃は一挺のみではありません。アクション映画の現場では複数の小道具を用意するのが通例であり、『ダーティーハリー』においても例外ではありませんでした。当初、脚本家はM29の4インチのニッケルモデルを想定していたものの、当時のM29は生産数が少なく入手困難であったため、最終的に6-½インチのブルー仕上げモデルが2挺程度確保されたとされています。 そのうちの一挺は映画会社ワーナー・ブラザースから主演のクリント・イーストウッドに贈られ、もう一挺は脚本家ジョン・ミリアスに贈呈されました。後者は「ダーティーハリーおよびマグナムフォースで使用された」旨の刻印入りインレイ付きグリップに換装され、現在はNRA博物館に貸与・展示されています。 注目すべきは、この後者の個体が一般的に知られる「M29-2」ではなく、「M29」、すなわち”No Dash”(ノーダッシュ)仕様である点です。これは1957年のモデルナンバー制導入直後、ごく短期間のみ製造された初期型であり、後年の改良や量産化に伴う設計変更以前の仕様を示します。当時は熟練工による手作業工程が多く、その仕上がりは工業製品でありながら極めて高い工芸的価値を備えていました。 本製品は、このNRA博物館所蔵の実銃個体を基に、その仕様と外観を現代技術によって精密に再現したモデルです。従来のダーティーハリーモデルが主に「M29-2」以降の仕様を踏襲していたのに対し、本製品では異なるアプローチを採用。再現対象としたのは、上述の脚本家ジョン・ミリアスに贈られたシリアルナンバー「S206921」のファーストモデルです。 現存個体は後年グリップが変更されていますが、本製品では当時の製造背景および時代考証に基づき、初期型特有のくびれた形状からコーラ瓶に例えられ「コークボトル」と呼ばれるタイプのグリップを採用。製造当初の姿を想定し、モデルガンとして現代に蘇らせました。
































