初心者の方のエアガン講座
エアガンのよくある不具合対処法
ガスガンのよくある不具合の対処法
ガスガンは機械ものです。また樹脂を使用しますので、ちょっとした不具合もあります。そんな時に自分で対処できることは自分で行った方が安く。また時間もかけずに楽しんで対処いただけると思いますので、簡単にできる対処法をご紹介していきます。
1. ピストンカップの交換
KSC製品とタニオコバ製品では、結構よくある不具合の代表です。ピストンカップとは スライドのシリンダー内のピストンを動かすための蓋の役割をするもので、ピストン内の気密を保持するものです。これが経年で、結構破損してしまいます。
・ピストンカップ破損の症状は?
ブローバック不良が主な症状です。初弾を送り込んで 1発目は発射するけど ブローバックが貧弱できちんとスライドが後退しないので 次の弾も送れない症状。ピストン内のガスが 蓋であるピストンカップの破損でガスが漏れてしまうので、きちんとブローバックできません。
でも、この不具合 かなり簡単に対処できます。
それでは ピストンカップを交換していきましょう。ちょうど タニオコバ製のVP70Mフルセットの買取がきましたが、これが 定番のピストンカップ破損の症状でしたので、今回はこちらの製品で説明しています。
ブローバックがおかしいなと思ったらまずは、スライドを引いて中を見てみましょう。写真にあるような 緑色のプラスチックの粉のような破片があったら、それはもうピストンカップの破片で間違いありません。
それでは、ピストンカップの交換をしていきましょう。まずは、スライドを外します。2枚目の写真のパーツの中の緑のパーツこそがピストンカップです。プラスドライバーでネジ2個を外します。
ネジを外すと すぐに取り外せますので、取り出してバネを外すと3枚目の写真のように 中のピストンカップに到着します。
パーツを見ていただくと やはり破損しています。ネジで留まっているピストンカップを取り外します。そして 新しいピストンカップに交換。今回はタニオコバ純正ではなく、社外製のピストンカップにしてみました。純正品は、破損しやすいように感じます。
こんどは逆に 組み上げていくだけで終了です。非常に簡単で安価ですので、ピストンカップが破損した症状が発生した場合には 試してみてください。
以上、ピストンカップ破損の対処方法でございました。
2. グリップ べたべた
グリップが 触ると ベタベタになっていることありませんか?ラバーコーティングされているグリップが、加水分解することで べたつきが生じます。加水分解というくらいですから 水分と反応して べたつきとなります。特に水につけなくても空気中の水分と反応してしまうので避けるのは難しいです。PCのマウスやカメラのゴム部分、ゲームのコントローラーも可水分解でべたつくことがありますが、どれも同じ現象です。では、この加水分解したベタベタ ラバー。どうしたら良いのか。かなり簡単に対処でします。
「重曹につける」これだけです。
試しに 行ってみましょう。ウエスタンアームズのグリップがべたついていますので、取り除いてみましょう。
① まずは、重曹と入れ物(今回はタッパー)あと水を用意しましょう。
② 特に決まった分量はないのですが、今回は、400ccの水に大匙2杯の重曹を入れます。そして かき混ぜれば準備完了。
③ 次に グリップを漬け込み。時間は数時間程度。すると、白っぽいものが浮き出ています。
④ 布やキッチンペーパーのようなもので ぬめりを除去しましょう。歯ブラシでこすりながら流水ですすぐのもありです。
⑤ どうでしょうか?結構きれいにとれたと思いませんか?加水分解してグリップがべたついた際には試してみてください。
3. スライドの変形(ウエスタンアームズ)
ウエスタンアームズ製のガスガンで 偶に見かけるのが、このスライドの変形。少しぐらいでしたら問題ありませんが、ひどい場合 スライドが勝手に外れてしまうほどの変形を起こすことがあります。この変形 結構 簡単に対処できます。
変形ですから、変形を矯正すればよいだけです。
まず、用意するのは、「クランプ」または「輪ゴム」「割りばし」「ドライヤー」です。
① スライドが カタカタ して おかしいなと感じたら 後ろから確認してみると、やはりスライドが広がってしまっています。それではこの変形を矯正していきましょう。まずは、銃本体を分解して スライドのみにしましょう。
② スライドに傷がつかないように また スライド全体に圧力がかかるように スライドに「割りばし」を添えて 「クランプ」で圧力を加えましょう。「クランプ」がない場合、「輪ゴム」を巻いて圧力を加えてもOKです。そして、ドライヤーで触ると熱く感じるまで 熱していきましょう。
③ スライドに熱を加えたら、しばらく放置、今度は冷やしていきます。 これで終了となります。今回は翌日までそのまま放置いたします。冷えたら「クランプ」を外して確認してみてください。もし、変形がまだ残っているようでしたら再度同じことを繰り返しましょう。今度はより熱く熱してみるか圧力を強めてみてください。
簡単な作業ですので、スライドが変形してしまったら試してみてください。