品番 : MAM-00184
区分 : 中古
種類 : 発火式モデルガン
箱 : あり
説 : あり
付属品 : 写真に写っているものですべて
作動 : 手動正常
所見 : 写真が現物です。銃本体外には、特に目立つ傷は見当たらない
全長 195mm 重量 543g 装弾数 8+1発
旧ソ連製「トカレフTT-33」は独ソ戦で信頼性の高さを証明したが、第2世界大戦後は「マカロフPM」が正式採用され第一線からは退くこととなった。 だが「鉄のカーテン」の向こう側である社会主義圏の各国には社会主義の盟主であるソビエト連邦より積極的に技術供与が行われ、ライセンス生産やコピー製品を製作し国産化が行われた。 1949年に成立した中華人民共和国もその例外でなく、ソ連の技術者を積極的に招致し国産化に取り組んだ。1951年にほぼソ連製パーツではあったようだがノックダウン生産方式で中国での最初のトカレフコピーである「五一式自動拳銃」を完成させる。その後、中国はパーツの国産化に邁進し、1954に完全国産パーツで製造した「五四式自動拳銃」を完成させた。五四式は軍だけではなく、人民警察(民警)や人民武装警察(武警)など様々な国内機関に採用された。また国内だけに留まらずベトナム、カンボジア、バングラディシュなどにも輸出され正式採用された実績もある。また1990年代には米国向けにサムセーフティを付属させたモデルが製造され輸出された。 今回、弊社がモデルガンとしてモデルアップしたのは1966年製の中国国内向けの「五四式自動拳銃」である。 コピー元であるTT-33とは異なる1911のようなスライドのセレーションや、高めのリアサイト、CCCPのない黒い星のみのグリップ、スライド上部の漢字で書かれた「五四式」の刻印、ランヤードリングのないマガジンフロアープレートなど特徴的な外観を再現した。 内部機構はモデルガンでもトカレフに準じ、同様に安全装置は付いておらず、部品点数削減と生産性を優先した作りとなっている。また随所に衝撃を緩和する部品(リコイル・バッファー、ハンマー・バッファーなど)を仕込み、衝撃に弱いヘビーウエイト製にもかかわらず破損しにくい、耐久性の高い発火モデルガンとなった。 先行したトカレフTT-33と同様に7.62x25mmトカレフカートリッジを使用する。カートリッジの主要素材には傷に強い超ジュラルミンを採用し、Evo.2で実績のある快音トップにより抜けのいい発火音が楽しめる。またマガジン部品も同様に防錆・防キズ効果に優れるSQP処理を施工している。 特徴的な外観から「ブラック・スター・ピストル」とも呼ばれる中華製トカレフ「五四式自動拳銃」。